●第三段階:ファンタジーと抑うつ。
現実を受け入れるということは、そこで感じている素直な感情と向き合い始める、ということです。よって、痛みや悲しみ、寂しさ、ショック、罪悪感、無力感、絶望などの感情と直面するようになるんですね。
それは新しい段階に踏み出す一歩なのですが、心はその感情に対して様々な"反応"を表すようになります。
感情を受け入れるのがあまりに辛くて現実逃避をしたくなったり、その重みに耐えられずに絶望に打ちひしがれたり、また、ひどく無気力になってしまったり。
実はここが心のケアがもっとも必要とされる段階で、例えば、1995年の阪神大震災の場合は、震災から約3〜4ヶ月後にこの状態が訪れていましたかと思います。
しかし、そこには個人差が当然あって、さらに半年、場合には数年後にこの状態に到達するケースも珍しくありません。
何事も焦りは禁物ですね。特に、そのできごとから何年も経つのに、まだこの状態だと「自分は本当に弱くて情けない」と自分を責めたくなるかもしれません。
でも、本当はそんな必要はないんですね。
フラッシュバックが幾度となくやってきて、再び抑うつ状態になってしまうことだって全然悪いことじゃありません。むしろ当然のことなんです。
心が感じるままに、いることがとても大切なんですね。
さて、具体的には次のような感覚を持つ方が増えていきます。
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